2025/11/23
――腸の健康が体づくりを左右する
こんにちは。
便秘が続くと肌荒れや吹き出物が増える…。
この経験がある方は多いのではないでしょうか?
昔から「腹も身の内」「腹八分目に医者いらず」と言われますが、現代風に言うなら
“腸の調子は見た目にもパフォーマンスにも直結する” ということ。
ただし便秘は「食べる量が多い・少ない」とは必ずしも関係がありません。
小食でも便秘になる人もいれば、たくさん食べても快便の人もいます。
特に慢性的な便秘は、腸の働き・自律神経の乱れ・ストレスなど複数の要因が絡み合っており、注意が必要です。
◆腸内細菌は“善玉 vs 悪玉”だけじゃない
「悪玉菌が増えると便秘になる」「乳酸菌を摂れば治る」
そんな話をよく耳にしますが、実は少し誤解があります。
腸内には善玉菌・悪玉菌だけでなく、
“日和見菌”と呼ばれる菌が圧倒的に多く存在します。
この日和見菌は、
👉 周囲の状況次第で善玉にも悪玉にも味方する
という非常に特徴的な性質があります。
つまり、サプリや乳酸菌で便秘が改善する人がいるのは
少しの善玉菌でも “日和見菌を味方につけられた” 場合に限られるということ。
腸内環境は人それぞれ。
だからこそ 万人に効く魔法の乳酸菌は存在しないと言われているのです。
◆腸が作り出す“代謝物”が免疫と美容に関わっている
腸内細菌の研究が進む中で、特に注目されているのが
「酪酸」と「ニコチン酸(ビタミンB3)」 という物質。
これらは腸の細菌によって生み出され、大腸から吸収されると
免疫のバランスを整える受容体(GPR109A)を刺激 します。
その結果、
✔ 大腸の炎症を防ぐ
✔ 免疫の過剰反応を抑える
✔ 腸だけでなく全身の健康維持にも寄与
さらに最近では
「腸の健康 → 脳の健康」につながる(腸‐脳相関) ことも明らかになっており、
認知機能の低下・神経疾患の予防に関連する研究も進んでいます。
つまり、腸内環境は
お通じだけでなく、美容・メンタル・老化予防にも関係している のです。
◆では、腸内環境を整えるために何をすれば良い?
腸内菌叢(腸内環境)を整える最も効果的な方法は、
難しいことではありません。
🔹ポイントは「線維性食品(食物繊維)」を“自分に合った形で”摂ること
もちろん、苦手な食材を無理して食べる必要はありません。
ストレスになれば逆効果です。
大切なのは、
“自分の腸が快調になる食物繊維を見つけること”。
例えば——
・ごぼうが合う人
・海藻が合う人
・果物が合う人
・オートミールが合う人
・大豆類が合う人
・こんにゃく、きのこが合う人
みんな違います。
腸が整うと——
● 肌の調子が良い
● 疲れにくい
● 睡眠の質が上がる
● トレーニングのパフォーマンスが安定する
こういった好循環が起こりやすくなります。
つまり
腸のケアは美容にも、ダイエットにも、体づくりにも直結する ということです。
◆まとめ
・「腸」は全身の健康を左右する
・乳酸菌は合う合わないがある。大事なのは腸内環境全体のバランス
・自分に合った“食物繊維の形”を知ることが腸ケアの核心
・腸が整う=美容・体調・運動のパフォーマンス向上につながる
BLUE WAYでは、
“腸のコンディション × 運動”で体づくりをサポートしていきます。
腸と身体はつながっています。
食事・生活・運動のバランスで、無理なく、健康的な体を目指していきましょう。